美酒を楽しむために生まれた
五つの器

美酒を楽しむために生まれた 五つの器

酒器には、お酒の魅力を最大限に引き出す力があります。グランシェフの会では、五蔵のお酒を楽しむための酒器を作りました。制作を担当したのは中川村で活躍する2つのガラス工房。
各蔵のお酒への思いやこだわり、そしてガラス職人の熟練の技と洗練されたセンスによって生み出された五つの酒器は、それぞれのお酒を満たすことで美しい姿が完成します。

酒器の写真

スタジオ・プレパ

長生社(上の写真・中央前)「信濃鶴」の酒器は、お酒をおいしく飲むための要素が詰まった利き酒用のぐい呑みを参考に。お酒の色を見る「蛇の目」の代わりに底の中央に小さなピンを立たせることでお酒を注ぐと香りが周りに広がるなど、シンプルながら随所にこだわりが感じられます。
本坊酒造マルスウイスキー(奥右)の酒器は「シングルモルト駒ヶ岳」をイメージしたロックグラスに。持ちやすさ、飲んだときの口当たりの良さにこだわり、手作りだからこその温かみが感じられる逸品です。薄い色がついており、アンティークのような重厚感があります。 南信州ビール(奧左)のグラスは、フィンランドのククサを参考に。飲んだ瞬間に炭酸の爽快感よりも口当たりの柔らかさが感じられるグラスです。手のひらでカップを包みこめば体温でビールが温まり芳醇な香りの変化も楽しめます。

作業している写真
平 勝久・瑞穂夫妻が営む吹きガラス工房。デザインはお二人で、色と吹きは奥様、開くところはご主人と分業。造る上でのコンセプトはミニマム。シンプルで、物の形や素材感を表現した作品は国内外で高く評価されています

錬星舎

養命酒製造のジン「香の森」のグラス(下の写真・右)は、クロモジの香りが最後まで楽 しめるバルーングラスのような形状に。駒ヶ根の豊かな自然に湧き立つ水、気流、雲、クロモジの香りを表現するため、カップの部分は小さな気泡の点線を幾重にもあしらい、脚部は湧き立つ気泡を封じ込めています。グラスにお酒を入れたときの景色はもちろん、手に触る、口に当てるという触覚にもこだわったグラスです。制作は池上直人さん。
米澤酒造「今錦」の酒器(左)は、純米大吟醸から純米酒まですべてのお酒がおいしく楽しめる形状に。作る参考にと示されたのはリーデル社の純米酒用のグラスでしたが、キュートにデザイン、アレンジ。カエルのようなかわいらしい形状は「飯沼棚田米 おたまじゃくし」も参考に「今錦」のおいしさや華やかさを表現。香りを楽しむだけでなく、口の中でも香りや味わいが広がるように工夫されています。制作は西村由美さん。

酒器の写真
池上直人・西村由美夫妻の写真
池上直人・西村由美夫妻が制作を行う吹きガラス工房。フリーハンドの制作手法にこだわりガラスの透明感をより大切に、また、気泡を閉じ込める独自の吹きガラス技法や造作で、他にはない作品を生み出しています

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