
秋がめぐってくるたびに、みなこいの山や木々は点描画が仕上がっていくように徐々に色づいていきます。まばゆく織り成されていく秋景色。その眺めは、暮らしに身近な場所にも見つけられます。今日はみなこいエリアの中でも人気の紅葉スポットを3カ所ご紹介していきます。
境内のもみじの演出で秋色に彩られる「光前寺」
中央アルプスの大自然に抱かれる駒ヶ根市の「光前寺」は、今から1100年以上も前の860年に開かれた天台宗のお寺です。本坊・客殿と本堂前にある庭園は国の名勝に指定されていて、宝物殿と本坊西側の築山池泉(つきやまちせん)庭園を拝観できるので多くの人が心を癒やしにやって来ます。
静寂さの中に格式がただよう境内には、樹齢数百年の杉の巨木にまじって、本堂へ向かう山道や三重の塔の周辺などに、もみじの木も多数。秋の訪れとともに赤や黄に鮮やかに色づき、古くからの姿を今に伝えてくれています。例年の見頃は10月下旬~11月上旬。この頃には、カメラを片手にその美しさを収めようとする人たちで賑わいます。
冠雪の中央アルプスをバックに黄金色に輝くイチョウ並木
天竜川水系の豊かな水の力で電気を生み出している中川村の南向(みなかた)発電所は、日本の電力王と称えられる福沢桃介が建設を手がけたノスタルジックな外観が魅力。
その観光スポットでもある発電所の近くに紅葉の名所、「渡場(どば)のイチョウ並木」があります。約30本のイチョウが直線にならんでいますが、これは発電所放水路の空き地を有効活用するため地元のみなさんが植えたものだそう。
イチョウの葉を拾う子どもを見守る親子連れのほか、白銀の中央アルプスの稜線を背景に金色に輝くイチョウが映える写真を撮りたいと、若い人たちもやってきます。例年の見頃は11月上旬~中旬。晩秋の風にのってはらはらと葉が舞い落ちる様子も、心に残ります。
駒ヶ根高原の〝魔法の鏡〟で紅葉を満喫する「駒ヶ池」
中央自動車道駒ヶ根ICからクルマでわずか5分。さわやかな秋風が渡る駒ヶ根高原にある駒ヶ池は、四季折々の宝剣岳や周囲のカラフルに彩られた里山を、静かな水面に写し込む〝魔法の鏡〟。晴れた日の水鏡に映り込む錦秋の情景は美しく、見る人を魅了します。
ちょうど中央アルプスを眺められるベストポジションには、ブライダルのロケーションフォトに人気のハート型のベンチ「カップルシート」があるので、ぜひ座ってみてください。
例年、紅葉の見頃の10月中旬~11月上旬には全国から多くのカメラマンたちが訪れるだけでなく、その景色を1枚のキャンバスに残そうとスケッチを楽しむ人も見かけます。
みなこいエリアは秋の紅葉が人気のシーズンでもあります。今回はフォトスポットとして、特に若い女性に人気の紅葉をご紹介させていただきました。みなこいエリアおすすめの紅葉スポットはまだまだたくさん。ぜひ、#紅葉 でスポットを検索してみてください。