
静寂な森をイメージしてつくられた養命酒製造の「香の森」。香木として知られるクロモジが主役で、18種類のボタニカルがその味わいを一層豊かにしています。ハーモニーを奏でるかのような心地よいテイストを、ぜひ味わってみてください。
クロモジの爽やかな香りを心ゆくまで楽しんで
冷凍庫にボトルのまま入れて(アルコール度数が高いジンは凍りません)キンキンに冷やしたジンをグラスに注ぎます。そのグラスを口元に運んだだけでクロモジの深い香りに包まれ、さらにほんの少し口に含んだだけで美しい木々が生い茂る駒ヶ根の森へと誘ってくれます。それが「香の森」です。
蒸留酒ってどう造るんだろう? そんな素朴な疑問から始まった「香の森」の誕生物語。クロモジを使ったジンを作りたいというコンセプトは決まったものの、蒸留後にそのスッキリと爽やかな香りを残すのが難しく、開発には困難を極めたといいます。試験用の蒸留器を自分たちで作り、何度も試験と失敗を繰り返し、技術者たちも「もうクロモジではできないのでは…」と思ったこともあったそうですが、ついに9カ月後に夢に見たジンが完成しました。
400年以上の歴史を持つ養命酒のスピリットが息づく
養命酒製造は1602年以来、400年以上にわたって養命酒を造り続けてきました。14種類の生薬を配合しているので、その薬効成分が丈夫な体へ導くとされています。2010年には3年もの歳月を費やして完成させた「ハーブの恵み」が生まれ、現在は「フルーツとハーブのお酒」や「生姜のお酒」なども販売しています。
そのラインナップに、養命酒製造始まって以来初めての蒸留酒である「香の森」が仲間入り。クロモジを軸に、130種から厳選した18種類のボタニカルを配合しました。長年培ってきた養命酒の生薬の知識を生かし、ボタニカルを浸しておいた液を蒸留し、それぞれをブレンドする製法で生まれたのです。
「香の森」をおいしく飲めるBarめぐり
「この香りとおいしさなら東京の名店で売れるよと、養命酒製造の担当者にも伝えたんだよ」と言うのは駒ヶ根市街にあるBar Ambience(アンビエンス)のマスター。クロモジの香りを引き立たせるマティーニやギムレット、ジンリッキーなど、「香の森」をしっかり味わえるカクテルを提供しています。
同じ市街地に店を構えるのSHOT BAR Arika(アリカ)では、イチゴやブルーベリー、レモン×クロモジを味わう「果実の森」や抹茶とメープルで森をイメージした「大樹」、ハーブの恵みで仕上げる「ハーブの雫」など本格的なカクテルを作ってくれます。贅沢な素材との出会いを計算しつくしたプロの世界観をじっくり楽しんでください。