時には、街の暮らしから離れて、思いっきり深呼吸ができる自然の中で過ごしてみるのもおすすめ。 みなこいエリアには個性的なキャンプ場がそろっています。ふれあう山が、森が、川が、草花が、きっと忘れかけていた大切なことを思い出させてくれます。今回はみなこいエリアの中でも代表的な人気のキャンプ場を3ヶ所ご紹介させていただきます。
「越百の水」が水音をたてる
与田切公園キャンプ場
中央アルプスと南アルプスに抱かれた飯島町。その山間を流れる与田切川(天竜川支流)のリバーサイドにある与田切公園は、地元の人たちに愛される名水「越百の水」がそそぐキャンプ場です。
例年4月から11月まで開設。春は桜、夏は新緑、秋は紅葉に彩られ、オートキャンプ場やバーベキューサイトのほか、テニスコートや屋外プールも備えています。公園の横を流れる与田切川では大人たちが見守るなか水遊びをすることができ、親水スポットとしても人気。また名水「越百(こすも)の水」(信州の名水百選)が、広い場内の一角に涌き出でています。
中央アルプス越百山(標高2,613m)を水源とした天然水で、料理に最適な軟水。キャンプを楽しむ人たちのアウトドアグルメのおいしさにも一役買っています。
問い合わせは飯島町観光協会(☎0265-86-3111)
山頂からの展望はみなこい随一、
天空のキャンプ場
中川村にある陣馬形山キャンプ場は、みなこい随一の展望が満喫できる「天空のキャンプ場」として全国からファンが訪れます。
標高1,445mの山頂からは中央アルプスと南アルプス、そして、天気に恵まれれば北アルプスまでを一望することができます。2021年からのキャンプでの利用は有料(完全予約制)となったので、ご注意を。
山頂まではクルマで行けますが、比較的登りやすい山なので、より身近に大自然を感じながらの登山もオススメ。ふもとから山頂まで往復3時間30分ほどです。また、陣馬形山からは縄文土器が出土していて、「大昔の人たちもここでキャンプを楽しんでいた」との噂も。そんな太古のロマンにも想いを寄せることができるキャンプ場です。
問い合わせは陣馬形山DMC(TEL.070-3106-1050)
ゆったりと森と語り合い、「美肌の湯」に癒やされる
中川村の四徳温泉(しとくおんせん)キャンプ場は山の奥深く、秘湯がわく森にあります。森の広さは約3ヘクタール。丸ごと自然に抱かれる環境の中で、木々を渡るさわやかな風や清水のせせらぎとの語らいは時がたつのを忘れさせてくれます。
多彩なコテージやオートキャンプサイトのほか、厳選クラフトビールが楽しめるカフェやウッドデッキといった憩いのスペースも充実しています。森の中に湯けむりが上る秘湯「四徳温泉」の歴史は、開湯した遥か室町時代にまでさかのぼります。お肌がつるつる・すべすべに潤う「美人の湯」として知られる、国内有数の強アルカリ泉。日帰り入浴利用の場合はデイキャンプが無料になりますよ(繁忙期のぞく)。